奇譚

帰路の途中桃色のナメクジと邂逅しました。

上水道に佇んでいたのですよ。全長は1.5mぐらいでしょうか。

俄かに発光しており陽が沈んだ闇夜でも目立っていました。

時折小刻みに身体を動かすのですが、殆どその場に留まっておりました。

このような人目のつく場所に居ては、悪辣な人間に何をされるか分かったものではないと私は心配だったのですが、かと言って家で飼える余裕などなく、適切な場所へ案内しようにもどのような場所がこのナメクジにとって安泰かも分からなかったので、放置してそのまま通りすぎました。その後そのナメクジがどうなったのか私には分かりません。

 

私にしか、私の歪んだ認知から生じる幻覚でしか見えなかったんですけど。

天井にアメンボ

アメンボが天井に張り付いていました。

実際には張り付いてなんかいなかったんですけど。

 

アメンボが天井に張り付いているって思いこむのです。

自分に暗示をかけるのです。

そうやって2時間から3時間ぐらい暗示毎日かけ続けてると本当にアメンボが天井に張り付いて泳いでいるように見えるんですよ。

 

つまり私は不眠症に悩まされているということです。

努力の定義

「努力が足りない」という、手垢がつきまくった説教がありますが、

 

全く努力していない人っていないと思いますよ。

 

ただ、努力は成果を伴わないと、努力として認知されない。

 

あさっての方向、マイナスの方向へ向いた努力もある。

 

間違った努力、という言い方には、抵抗感を感じますが

 

成果を伴わない努力は、努力と認められない。

 

甘えとか根性なしとか、そういう言葉で一蹴される。

 

そこには、理不尽があるだけ。

 

この世を覆う理不尽は、あまりにも重く

 

両肩に覆いかぶさりに、人の身体も精神も鈍化させます。

 

果てなき旅路は悪路の一筋。

 

辻風に吹かれ、豪雪に襲われ、

 

やがて辿り着くであろう、終着駅に、

 

光は、あるのでしょうか。

スカイツリーと東京タワー

通勤なり休日の外出なりで、スカイツリーや東京タワーの見える場所通ると、今にもあの二つの塔スペースシャトルとなって宇宙へ飛翔しそうな感覚に囚われます。

 

自分はこういう下らない妄想力だけはあるのが困る。